ザンネンながら、メッタに お目にかかれない『巴戦』とは 相成らんかったが … 大相撲 初場所、お見事なり!御嶽海。『アンコ』に内蔵せし 鍛えに鍛えたカタマリは、冷静沈着にして 猛虎ならぬ 猛猪のごとく。
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もう30年以上の前の 昔話であるが、当時 アミューズに所属してたシンガーの 衛藤利恵がデビューしたばっかのあたりだったかしら … トリリンガルな彼女が、日本の文化でもある『お相撲』を 観戦したい! と ご所望、マネージャーの冨板さんとともに 彼女の担当であったワタシが 付き人の役で、夏場所(5月)の 蔵前国技館に 足を運んだ3人でありました。
冨板さんが手配してくれてたのは マス席であって、ヤキトリやら 弁当やらが入った デカデカの紙袋を ドカドカと持ち込んで、土俵とは 近からず遠からずの ゼッコーな場所に 腰をおろしたのです。
始まれば、その凄まじき大迫力たるや テレビで観るのとは雲泥の差であって、腰を抜かしそうになるくらい タマゲてしまったさ。 互いが ひしゃげるんではないかとゆーくらい ぶつかり合う 力士同士の 揺れ軋む 骨肉の その音よ。 … 同じ人間のはずなんだけど、いやぁ、まったく別モンの 尋常じゃない人たちなんだわさ。
(ちなみに、来場所の期待は 前にも書いた 若隆景 & 宇良、あと 昭和テイストな北勝富士、青森2トップの 宝富士 & 阿武咲(おうのしょう)、『巨人 大鵬 卵焼』の孫 王鵬、そして 魔人 阿炎 かしら)
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大相撲中継を楽しんだあと、たまさか チャンネルを合わせた NHK BS1で『30年ぶりの栄冠! ホンダF1 最後の戦い』ってのがやっておって、それがまた 至極 面白かったの。
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実家に戻ることにした旨を 近場の人からチラホラと話し始めてた その年、ワーナーの小野くんから「チケットが取れたので 一緒に行きましょう」との連絡が。 そのチケットとは、F1 鈴鹿戦のであって … てか、ワタシャ モータースポーツに そんなに明るいワケじゃなく、フジテレビでやってた 古舘節サクレツの番組を タマタマ観たりするぐらいでね。
… 相撲のも そうであるように F1のチケットも 決して安いとは言えんシロモンだろうし、ま。二度と観る機会など 来ないだろうし … ワタシに『餞別』ってことなので ありがたく話に乗らせてもらった。
(あとね 実を言うと、三重といえば『伊賀の里』ってことで、ついでに 歴史探訪なんぞできればな、と … てか、コッチのほうが愉しみだったりして(笑))
会場の その人出は さながらロックフェスでね、レースが始まるまで アチコチうろついては撮ったり・食ったり 時間をつぶして … そして とうとう点灯した グリーンライト。
吠え呻くケモノのようなエンジンの響き・焦げ燻るタイヤの煙り … 最速の四輪たちが 疾風迅雷と駆け抜け、近づいては遠のいてを くりかえす。
… 誰が優勝したかは覚えとらんが、レース後の 冷めたサーキットコースをゆっくり歩き、『つわものどもが ゆめのあと』を テクテク辿ってみたりしたなぁ。
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相撲も F1も、たった一回コッキリの 経験・体感ではあったけど、いまでも その『リアル』が、ワタシの記憶に 織り込まれておる。
相撲も F1も、今となっちゃあ もはや 最初で最後だろうけど … やっぱさ …
景勝地や・温泉の湯や、近所の散歩だろうがさ・いろんなお店だろうがさ、コンサートも・デートも、もちろん 日々の仕事も …
やっぱ、ライヴが 一番!
『生』に勝るもの 無し!
『現場』にこそ『本当』があるし、そこでこそ『本物』を得られるでは なかろーか。
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時に、最初で最後は、一生のお宝として 輝く想い出になるだろうし、
時に、最初で最後は、生涯の重苦しい 厄いであったりもするだろうし、
だから
臨めよ、『最初で最後』
備えよ、『最初で最後』
… なんじゃ そりゃ、、(苦笑)。