以前にも 似たようなことを書いたような記憶があるんだけど …
ワタシの圃場は、耕した畝以外は 草まみれになっている。 ある程度 伸びたら 刈る。そして、畝で育ててる野菜たちよりも速く すぐにまた伸びる。 草は すごくタフだ。
世の中には たくさんの圃場があって、一見 みな同じように見えるが、厳密には 畑の数だけ すべて違う。 どこの場所・そこの環境条件・その地質・そして携わる人とその理念 … 働いてる百姓の数だけ すべて違う と言ってもいいと思う。
わが圃場は、もともと田んぼで まったくの粘土質であり、水はけが悪い。 まとまった雨が降ったりすると、圃場より高い位置にある 舗装道路から水が流れ込む。 逆サイドは田んぼであって、今の時期は 当然 水が張られてる。 短時間の豪雨などに見舞われれば、圃場自体の水分吸収能力は超えるわ・道路からジャンジャン流れ込むわ・隣りの田んぼと交じり合うわで、たちまち沼地と化す。
そーゆーフビンな畑ではあるが、そんな土地と ワタシは 共存 していきたくて、草を味方につけた。 草の吸水力は なかなかパワフルだ。 余計な雨が降った時には、その驚くべき成長力たる 草のチカラを借りて、溜まった水を なるだけ早く無くしてもらってるのだ。
アチラコチラで 厄介者あつかいの草だが、この土地柄で仕事をするワタシにとっては 大切なパートナーだ。
この場所で生きている いろんな生き物たちと過ごしながら、できるだけ この土地と 共存 していきたい。
… そんなんだから、たまに『おかえり モネ』を観てて、山と木の保水力 なんぞのセリフを耳にすると、ワタシは あながち間違っていないんだな … と、独り ほくそ笑んだりしている。