『 夜明けを待つ 』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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なんとなくだが … 著者は、上から目線でなく 下から目線でもない、その眼差しは 欲なき水平線にあり 俗たる地平線の末を 見つけてみたいのではなかろうか、と。

 

約10年の間の ルポルタージュと エッセイが まとめられており、

特に、得体の知れないものに せかされ かつがれるような日々に苛むワタシに 心強い光を照らしてくれる『 禅はひとつ先の未来を予言するか 』に 合点したり、深手をおった心のまま 幾度も流転し 変態しては その人なりの深化を たどってるのであろう人生には 微笑ましささえ感じた『 会えない旅 』に 涙したり。

 

そして、『 あとがき 』だが 、「 あとがき 」ではあるけれども 希な難病に罹ってしまい あとどれくらい生きられるのか わからない そんな著者自身を明かした 渾身のエッセイ でもある。

 

 

 

 

しばらくの夜は、この本を 抱いて眠りたい。