空想小僧、今に至る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に冬の場合は 閉めといたほうがよいのであろうが … 思うところあって 寝室のカーテンは、年がら年中 開けっ放しにしている。

 

窓は 南と西の方角にあり、夜中に ふと目を覚ませば、冷え澄んだ闇に浮かびあがった 星座の端っこが ガラス越しにチカチカ光ってる。

 

冬の寒さは辛いが、冬の星座は格別に美しい。

北斗七星、カシオペアプレアデス星団ベテルギウスプロキオンシリウスを結べば 冬の大三角形 … 幼い頃から眺めているが、変わることなく 美しい。

 

 

何百・何千・何万光年先 … 眩暈するほどの彼方から、途方もない数の『過去』という煌きが、『現在』のワタシを、厳しく 突き刺してくる。

小さい時分から見上げては、黒い天空に生きる星々とともに『未来』に想い馳せてたはずのワタシを、青や・白や・赤の瞬きが、凛と 射貫いてゆく。