甘辛い悶絶

 

よほど昔の話であるが … 親しい知人に 誘われるがまま、当時 恵比寿の 足ツボマッサージ店に行ってみたことがあってね …

素足になり、足を濯ぎ … 初めは やさしく柔らかく 揉んでくれてたんだけど、だんだんと強さが増してきて … そして、ちっさいスリコギ棒みたいなのを、それこそ ” 足の甲まで突き抜けろ! ” とばかりに サディスティックに押し刺され … 髪の毛が逆立つってゆーほどの激痛に襲われ、” おいおいおい! こんなんじゃ 逆に 体調が悪くなるぞ! ” と、発したことのないウメキ声をあげるワタシに、「うむ、ここですねぇ」と 病めるカラダのツボらしきを見極め、地獄の突きを緩めようとしない施術師 … ”  もう二度と来るもんか! ” と 怒り隠さずに 白衣の彼を 睨みつけたもんだったわな(苦笑)。

 

、、、

 

近頃、コタツに浸かりながら 毎晩やってることが、足の裏のマッサージであってね …

丹念に隈なく 手の親指で押してみて、なにやら痛みを感じた その箇所に、あえて爪を立てて 押し込む。 数秒押しては 放し・数秒押しては 放し … を 繰り返し、自分で自分を 虐め倒す。

シロートのマネゴト・マガイモノではあるけど、押しほぐすことによって、常日頃の 胃のもたれや 肩の重みとかが、なにやら 薄れてくような気がするのだ。 … ま。気のせいだろね(笑)。

でも やっぱ、タニンサマにヤラれるよりも チカラの加減ができるし、お金も かからんし、好きなときにできるから 良いわな。

 

今宵も、歯をくいしばりつつ「痛たたたた … 痛って! 痛って!」と わめきながら、甘辛い悶絶を楽しむのだわ。